赤ちゃんのミルク作成にはお湯が必要ですね。
はるきん家ではミルク用にお湯を沸かす方法が5つほど浮かびました。
ミルクを作成する上でコスト面を除けばウォーターサーバーが最高です。しかしウォーターサーバーを導入するにはかなりお金がかかっちゃう。
吟味した結果、はるきん家は5つの選択肢からT-falの温度コントロールができるケトルを選択しました。
なぜティファールのケトルが良い?
ミルク作成は電気ケトルで大丈夫?
T-falのケトルが赤ちゃんのミルク作りにオススメ
ウォーターサーバー導入が難しい方には断然T-falのケトルがオススメです。
はるきん家が使っているのはアプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L(T-fal)!
色はパールホワイトとオニキスブラックがあるなかオニキスブラックにしました。
このケトルでは60度から100度の間で100、95、90、85、80、70、60度と7段階も温度の設定ができます。
100度に上げて下げるのではなく設定温度まで加熱する仕様になっており下の写真のように温度を変更できます。
写真は間の温度を省略しましたが、100度まで沸騰させずに粉ミルク作成時の推奨温度70度以上でミルクを作ることができます。後ほど詳しく書いていますがこの機能でミルク作成にかかる時間を短縮できるんです。
ミルク作成にT-falケトルがオススメな理由
ミルクの作成にT-falケトルがオススメな理由をメリットを挙げることで伝えたいと思います。
ティファール電気ケトルのメリット
早くお湯を沸かせられる
ミルク作成後の冷ます時間を短縮できる
お湯を都度沸かすので高鮮度
抗菌素材で清潔
ミルク卒業後も頻繁に使える(おまけ)
設置スペースが小さく済む(おまけ)
ケトルを使えばミルク用のお湯を1分たらずで沸かすことができます。
ミルクをお湯で調乳後、氷水や流水で冷ましていたのですが赤ちゃんが飲める温度まで冷ますのには結構時間がかかります。流水で冷やすには5分はかかっている感覚。。
温度コントロールケトルのメリットになりますが100℃まで上げずとも70℃、80℃のお湯でミルクを作ることで冷却時間を短縮できます。短縮時間は数分ですがこの数分は体感としてかなり大きく感じます。
次にケトルでは必要な度にお湯を沸かすため新鮮に保てます。
粉ミルク製造メーカーである明治のページを確認するとミルク作成には清潔、正確、新鮮(株式会社明治公式HPを参考)の3Sが求めれるそう。
新鮮以外にもアプレシアではホコリを防止する構造を備えています。蓋も完全に取り外せて小まめに洗浄できるので清潔に保つことができます。
さらに『マイクロバン』という銀イオン配合の抗菌素材が使われ、清潔な環境整備に繋がります。
注ぎやすい注ぎ口、見やすいメモリもミルク作成時の正確さ繋がると思います。
電気ポットと電気ケトルの比較@ミルク作成時
直接的な機能ではないため”おまけ”扱いとしましたが電気ポットと比較した場合に電気ケトルはちょっとしたティータイムやインスタントコーヒーを作るときなど沸くまでの速さを活かして頻度多く使えます。
ウォーターサーバーと電気ケトルの比較@ミルク作成時
第2の”おまけ”とした省スペースについて電気ケトルの優位性は占領するスペースを省けることです。ウォーターサーバーや電気ポットは定常的に置き場所を取ってしまいますが電気ケトルは楽に移動させることができます。
メリットだけでは公正な比較ができないのでデメリットについても触れておきます。
ティファール電気ケトルのデメリット
ミルク作成の都度沸かす必要がある
水の有害物質の蒸発除去に向かない
ミルク作成の都度お湯を沸かすことで鮮度を保てるという点をメリットとして挙げましたが電気ポット、ウォーターサーバーの場合には常にお湯が得られる環境を作ることができます。この点においては残念ながら電気ケトルが劣っています。
お金と設置スペースに余裕があるならウォーターサーバーが良いでしょう。スペースに余裕があり日常的にお湯を頻繁に使うなら電気ポットという選択が良いと考えます。
はるきん家は費用とスペースの両方を抑えたかったため電気ケトルを選びました。
次にミルク用に使うお湯の中の有害物質について考えます。
電気ケトルではこれまで瞬間的に指定温度まで上げる機能しかなく、電気ポットやウォーターサーバーと大きく異なる点でした。しかしアプレシアではこれまでのケトルでは瞬間的にしか温度を上げられなかったところ100度で保温できるようになりました。
これで温度上昇による有害物質の蒸発効果も期待できるのかもしれません。とは言え、抽出口を蓋で覆われていて構造上、蒸気をケトル外に出す機構にはなっていない(?)と思われるため蒸発しているのか不明です。
この点においてもウォーターサーバーや電気ポットに軍配が上がるかなと思いました。
有害物質の除去は水環境が整備された日本ではそこまで神経質にならなくても良いのではと思う反面、やっぱり出来るだけ安全なミルクを飲ませたいよなぁと思ってはるきん家では蒸発以外の方法をとることにしました。
有害物質の除去についてはこの後詳しく説明しますね。
フィルターが公式サイトのみの販売
T-falのケトル内部には注ぐときに異物がカップや哺乳瓶に入らないようにフィルターがついているのですがこのフィルターの替えが簡単には買えません。。
こちらが追加購入したケトルのフィルターです。
フィルターの購入方法と値段
ティファールの電気ケトルには購入は公式HPから電話で注文し、手数料込みの代引きで入手しなければなりません。
と思っていたんですけど使い始めて2年で壊れたんですよねぇ。
調べると公式サイトから電話で発注する必要があるということがわかりました。そして部品代のほかに出荷手数料と代金引換手数料で全国一律500円がかかります。
部品は複数買っても手数料500円は変わらないので複数購入がオススメ
ちなみにはるきん家は3個購入しました。3個で1、870円だったので手数料500円を差し引くと部品代は450円/個となります。
参考①
部品注文用TEL : 0570-086-072 (T-fal部品発注公式サイト)
参考②
家電量販店で取り寄せが可能な場合には手数料分節約できるという情報を見ましたが真偽は確認できていません。近所の量販店に確認してみても良いかも
ケトルを使ったミルクの作り方
作成手順
①お湯を煮沸させる(はるきん家は80℃で調乳)
②お湯を冷ます(70℃以上) T-falケトルでは80℃がベター(?)
③できあがり量の2/3程度の量で粉ミルクを溶かす
④できあがり量まで②と同じお湯を足す
⑤ミルクを人肌まで冷やす(40℃程度まで)
⑥ミルクの温度を確認(手首で)
⑦出来上がり!!ミルクを飲ませる
なぜ100℃にしないのか70℃以上が求められるのかは下に記載しています。はるきん家の場合T-falアプレシオを使うことで1回あたり数分の短縮が可能になりました。
粉ミルクの調乳温度はなぜ70度なの?
腸内細菌の一種で髄膜炎や腸炎を引き起こすEnterobacter sakazakiiという菌を死滅させるためです。厚生労働省からも指針が出されています。
乳幼児が感染すると重症化リスクが高くなるそう。粉ミルクを完全に無菌化することが難しいためその対処として70度以上になっています。
この温度は2007年にWHOから乳幼児調製粉乳の安全な調乳に関するガイドラインが更新されたことで昔は40〜50度だった推奨温度が70度以上に変更されました。
また推奨温度が上がったことで熱に敏感な栄養素の損失も起こります。
具体的には粉ミルク中のビタミンCレベル低下を引き起こします。ただ過去の調査によると検証回数は少ないものの損失後でもビタミンCは十分な量含まれていたと報告されています。
低下率を見込んだビタミンCがミルクには含まれるようになっているみたいですね。
ミルクの作成温度100度の説は?
WHOのガイドライン(和訳)を確認したところ温度が100度でも調乳上の問題はないみたいです。上で書いたように栄養素の損失も許容範囲とされています。
う〜ん、調べてわかった100度調乳の目的は煮沸して毒素を蒸発させるため!という結論に行きつきました。
安全性が保証されている日本の水道水といえども毒素はゼロではありません。建物ごとの水道設備にも依存する部分があると思います。
水道水中に含まれる毒素の代表例としてトリハロメタンがあげられます。
トリハロメタンは浄水場などで塩素消毒した際の副生成物として生じます。
トリハロメタンの含有量はごくわずかなのかもしれませんが免疫力の低い赤ちゃんには出来るだけ安全なものを飲ませたいですよねぇ。
その毒素を減らすためには長い時間煮沸することが求められます。調べた中では15分以上というのが最短でした。水道水で調乳するのではれば煮沸した方が良いということになりますが長時間煮沸するのはかなり大変ですよね。。
電気ポットにはカルキ抜きの機構が備わっているため電気ポットでも考慮しなくても良いのです。
ウォーターサーバーではすでに有害物質を除いた後に栄養分であるミネラルを添加している関係から有害物質をユーザー側で考慮する必要はありません。
ケトルを使った瞬間的な煮沸はトリハロメタン濃度を高めてしまうらしい
ミルクを作る水はどうする?トリハロメタンも除去
ケトルでお湯を沸かす前に水を準備する必要がありますね。
ミルク用の水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが少ない軟水の使用を推奨されています。
軟水というのはミネラル量が120mg/l未満のものを指し、できれば60mg/lが調乳には望ましいとされています。
関東の一部や沖縄県では硬度が高めですがそれでもその多くが120mg/l未満となっているのでミルク用の水は水道水で問題ないとされています。
ただ繰り返しになりますが日本の水道水も有害物質が微量は含まれ、建物の設備にも依存するとなると気をつかいたくなります。
次に考えるのはペットボトルで市販されている水の利用ではないでしょうか。市販されている2Lペットボトルを購入したと仮定してもウォーターサーバーよりは安価になる試算になりました。
水道水が全国的に軟水であるためペットボトルで市販されている日本原産の水のほとんどが軟水です。はるきん家がよく目にする水について調べてみましたがやっぱり軟水でした。日本原産の水を選んでおけば問題なさそうな感じです。
水の種類 | 硬度 [mg/l] < 120 mg/l : 軟水 |
---|---|
キリン アルカリイオン水 | 55-64 |
コカコーラ 森の水だより | 34.6 |
アサヒ飲料 おいしい水 六甲 | 約40 |
サントリー 南アルプスの天然水 | 約30 |
日本コカ・コーラ いろはす | 27-71.8 |
アサヒ飲料 富士山のバナジウム天然水 | 約30 |
クリスタルガイザーは軟水でしたがエビアン(evian)は中硬水でした。
市販の水においても有害物質は除かれているはずですがそのほかの方法はないのでしょうか。といろいろ検討するうちに出会ったのが逆浸透膜(RO膜)を使って有機化合物を除去する方法です。もちろんトリハロメタンも除去されると記載されています。(株)寺岡精工HP参照
はるきん家ではイオン系スーパーで逆浸透膜でろ過した水を無料でゲットし、その水を使うことにしました。無料で超純水を手に入れる方法は下の記事にまとめています。ただ超純水は推奨消費期限が常温で3日間と短いという制約もあります。ミルク作成用途ではさらに気を使いたいですね。
ティファールのケトルは操作方法も簡単
操作方法は直感的にもわかりやすくて簡単です。
水を入れた後は
操作方法
❶温度設定ボタンで温度を設定
❷2秒待つと温度が確定、加熱が始まります
❸ 必要に応じて保温
※沸とうさせたい場合は、沸とうボタンを押せば済みます
沸かした後も60分間の保温機能もあリます。右下のボタンを押すだけの簡単操作で済みます。
ケトルはミルク卒業後も活躍
T-falケトルで好みの飲み物を適温で
電気ケトルでしたらミルクを卒業した後も使えますし、このケトルはコーヒー、紅茶、緑茶といった様々な種類の飲み物ごとに抽出温度を変えられる点を売りにしているようです。
公式ホームページ(T-fal公式HP)を確認するとコーヒーの香りを強めたい場合には温度を”高く”、エグ味を取りたい場合は温度を”低く”、そして紅茶は95度でといった具合にそれぞれの適温でベストな味を楽しめるようなるらしい。
ゆっくりする時間ができるのはまだ先ですが今からおいしいコーヒーを飲むのが楽しみです。
離乳食にもケトルが大活躍
最近では離乳食期に入り、電子レンジで調理するレシピもありますが、離乳食をふやかすのにも使っています。温度も多段階で調整できるので助かっています。
これまで0.8リットルの製品しかなかったのですが最近では1.2リットル規格も発売されています。ミルク用だと0.8リットルで十分ですがお値段もほとんど変わらないので用途や人数によって好み方を選んではいかがでしょう。
ミルク作成には前準備も大切
これまでミルクを溶かす工程の手順を見てきましたが前準備も重要です。具体的には哺乳瓶の消毒です。
私たちが子供の頃は煮沸やミルトンを作った消毒が主流だったと記憶していますが現在では電子レンジと水で簡単に哺乳瓶消毒ができるCombiの『除菌じょ〜ずα』を使っています。
しっかり消毒して安心・安全なミルク作りを心がけましょう!