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転職活動の選択肢に社内公募による異動を入れてみては?

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今回はハルキン夫の転職活動について記したいと思います。

突然ですが、最近、第2新卒と呼ばれる卒業後2〜3年で転職を考える方も多いように感じます。私が勤めている会社でも中途入社の方が増えています。

希望する企業に入っても自分のやりたいこと、希望とのギャップやミスマッチに苦しんだり、今の職種に不満があったりで転職活動をされている方もいると思います。

私も実際そうでした。現にこの状況を変えるには転職しかないのかなと思っていました。

そんな私も第2新卒の時期に転職を考えた一人です。エージェントを通して転職活動も行いました。

私の場合、最終的には会社を変えずに業種を変えるという道を見つけました。

私がどのように転活をしたか、その結果どうだったか、何がわかったかについて記載したいと思います。

私の選択した方法はうまくいく確率は低いものかもしれませんが、もしかしたら選択肢が広げられるかもしれません。

こんな人に読んでほしい

今の会社に不満はないが、仕事内容に自分の希望とギャップがある方

特に第2新卒の方

新卒で就活を迎える方

入社した会社と変える前の職種

私は新卒で第一希望の会社に就職することができました。

大学院修士課程を終了後、世間一般でホワイト企業といわれている比較的大きな会社から内定を頂きました。その当時は第一希望の企業でしたので、かなり嬉しかったことを覚えています。

それでも2〜3年務めるうちに転職しようと思ったのです。

私が入社した会社は技術職に関しては一括採用と、入社後に配属が決定される仕組みでした。
私は大学での専攻が情報工学であったため、情報分野の部署に配属されました。
実際に働き始めると、深夜まで及ぶ時間外や休日出勤も他の部署より多く、苦労もありました。
体力だけではなく、メンタル面できついことも多々ありました。
このことも転職を考えるようになったきっかけのひとつであることは確かですが、これだけが転職を考えた理由ではありません。

当日はきついといっても残業代を含む手当は頂けていましたし、周りの同僚にも恵まれていましたのできつい案件もなんとか乗り越えることができていたからです。

では、なぜ転職を考え始めたのか。

3年目に入るとこのままの状態でいいのかなと思いはじめました。1年目や2年目はシステムエンジニアやプロジェクトリーダーという役割を担い、できることも増えて、自信がつき、やりがいを感じていました。ですが、ふと振り返るとこれからの自分の技術力に不安を覚えました。

折衝やマネジメント力が確実に上がっていったのですが、情報専攻でありながら、プログラミング能力や設計技術もいまいちでしたし、これでITエンジニアとして渡り合えるのかと。勤めている会社が健在のうちは困らないのかもしれませんが、そんな保証はどこにもない。

今は大丈夫でも将来的に大丈夫か?大企業であっても会社が潰れないとしても、個人が大丈夫かという保証もないなぁと。

一つの会社でしか成り立たない技術ではなく、社外、願わくば国外でも活躍できる個人でも稼げる技術を身につける必要があると思ったのです。

それが私の転職のきっかけです。

そして私の転職活動は大きく2期に分かれます。

第1次転職活動開始

まずはネットで転職について調べました。最初は私も例に漏れず、リクナビやマイナビといった大手リクルートまとめサイトに登録。

登録するとすぐに色々な転職サポートエージェントから面談依頼のメールがたくさん来ました。まずはその中の一つ、情報系の企業を中心に紹介しているエージェント会社と面談をしてみることにしました。

最初の面談はコーヒーショップで今の仕事や希望のヒアリングでした。
なぜか3人も来られて転職市場の紹介をされました。この段階では具体的な希望もなかったので、職務経歴書を書くよう依頼を受け、帰りました。

その後はなかなか手が進まず、期間が空いてしまいました。またシステム開発という同じ業種への転職について、どのようなIT技術に特化し、どのような技術を身につけられるのか明確にできず。新卒時代の就活もそうですが、入ってみないとわからないことが多いのが実情。

個人で稼げる技術力も重要ですが、膨大な奨学金を抱えてる私には収入面も重要なことでして、福利厚生を含めた収入面で同等以上の条件の転職先もなく、正直魅力にかける。

そうこうしているうちに休日出勤が必要なほど仕事も忙しくなり、余裕が無くなり後回しに。。この時は結局職務経歴書も作成せず、断念。

中途半端な形になってしまいましたが、足を使って動かないと分からないこともあるので、まずは深く考えずに動いてみてもいいと思います。エージェントを選ぶ権利もこちらにあるので複数あってみて合うエージェントを見つけても良いと思います。

第2次転職活動開始

第2のきっかけ

担当プロジェクトの状況も変わり、人事異動によりプロジェクトのマネージョーが抜け、私の業務幅が自然と膨らみ、マネジメントで時間を取られる日々が訪れました。すでに一杯一杯の状況下にさらに別の案件が。

このタイミングで別のプロジェクトを担当していた先輩に相談し、「そこまで頑張らなくていい、このまま続けているとお前が壊れるぞ。その仕事はお前の上司がやるべき仕事だ」と言ってもらい、救われたのを覚えています。この言葉のおかげで病まずに済んだと思います。

この一件が私の転職熱を再燃させました。

1社目のチャレンジと対応

1社目として、業務後の時間を利用して、化学メーカーのIT部門を受けました。
転職の際にも選考フローは新卒と変わらず、書類選考、テストセンターでのSPI試験、面接という流れです。SPI試験の結果は分かりませんが、私は面接に進むことができました。なので、書類としては問題なかったのではないかと思います。

職務経歴書で意識したこと

事実の羅列だけではなく、経験したことを分かりやすく定量的に書くことを意識
今回はIT部門で同じ職種ということで、

どういうシステムを構築したか

どういう技術を使ったか

どれくらいの規模(人数、お金)

相手の考えを推測すると、自社にマッチするかということを考えていると思います。
なので、ここに私はハマるということを経験を通して伝えることができれば、具体性が増すと考え記載しました。

似たような形状の製品を作っていればより示しやすくなります。また技術人口が少ない領域を担当していれば、たとえ技術として浅くても、基幹システムだけではなく、生産管理システムもやれますと併せ技でアピールできるかもしれません。

結果がどうかというと、書類審査を通過し、面接には進んだものの、不採用でした〜。
新卒以来の不採用通知はへこみました。

不採用からの次なる行動

不採用の結果を受けて、今度は具体的に職種を狭く絞り、調べることから始めました。

新卒採用と異なり、技術一括採用でもない、情報と言っても幅が広い。私自身ブレていると思ったので、情報を軸として職種を絞りました。
大学では主に情報専攻でしたが、研究においては化学、生物も含んだ計算科学を扱った研究を行っていました。私の中にまだ研究職への未練があったので、そこで計算科学に絞り、求人を探しました。

計算科学の求人について、近年、機械学習やシミュレーションがブームになっていたこともあり、求人も増えてきたところでした。しかし、多くの求人には職務経験2〜3年と、職務経験がない私は該当しないものばかり。。一部、学生時代の経験でも可という案件があり、登録してみました。

ここで職種を大きく変えたため、職務経歴書もそれに合わせて修正しました。

職務経歴書には学生時代の成果も記述しても良い!

特に第2新卒で、異なる業種にチャレンジする場合には有効的にかけると思います。

今回はこれまでと異なる職種であったため、学生時代の研究成果の割合を2割程度盛り込み、IT技術については広く使えるスキル面を中心に記載しました。

この段階での転職活動の進捗としては、3社にエントリーし、2社は音沙汰なし、1社面接に進みましたが、あえなく撃沈。
これまた大学時代ぶりの連続撃沈はなかなかこたえます。

AIブームで求人が増えたと言っても数は10社以下程度でした。徐々に焦る。。

希望職種に強いエージェントを頼る

計算科学について求人まとめサイトを確認していると、その多くがJACリクルートメントというエージェントが案件を打っていることに気づきました。私一人で情報収集するには限界があると感じていたため、初めて特定のエージェントサービスに登録しました。職種のみの希望を伝え、紹介を待つことに。

私もそうでしたが、残業続きで自由な時間が少ない方にはエージェント利用をオススメします。

エージェントを利用の効果は?

一月も経たずに、まずエージェントから1回目の紹介を受けました。
これまで自分でやってきた場合とは連絡を受けるフローが変わってきます。
エージェントを通すことで、紹介された企業に興味があると連絡すると、企業とやりとりし、その企業に興味を持ってもらえるとすぐに面接から始めることができるので自分の時間を節約することができます

エージェント利用のメリット

1. 募集会社の内部事情を教えてもらえる

2. 技術や求める人材のマッチング感の情報がもらえる

3. 面接後のフィードバックをいただける

4. 書類の添削をしてもらえる

5. 面接で伝えきれなかったところを捕捉してもらえる

私はエージェントを通して、5社紹介され、3社にエントリーしました。
2社については物理分野の知識も求められるようだったので辞退しました。
また5社のうち4社はネット上には求人が出ておらず、エージェントを通したからこそ得られた情報ということになります。

1社目 志望度は高くないが募集要件に一致

1社目については収入面でかなり下がるため、志望度としては高くなかったのですが、職務経験無しでも可という募集条件が最もマッチしていたため、受けることに。するとすぐに面接の連絡があり、一次面接を受けました。先方は技術の方1名と人事の方1名でした。希望ともマッチ、職務経験なしでも可の条件についてもイチから育てていくという方針についても確認することができました。

1週間後に結果の連絡をエージェントから受け、合格!

1社目の一次面接は、出張後の時間をうまく利用することが出来ました。
新卒採用もそうでしたが、キャリア採用面接も交通費の支給がほとんどないので、費用を抑えられたのは良かったです。

新卒採用の場合は時期がある程度決まっているため東京で数社まとめて受けるといったこともやれましたが、キャリア採用はそうはいきませんからより経費削減は重要です。日程も相手の希望の方が強いことが多いですし。

本格的に転活を始めた気づき

休めない状況でも、状況を変えるためには無理して休むしかない

会社のルールに反しないのであれば、出張と合わせることで交通費を節約

交通費がほぼ自己負担となることを知らなかった

2社目

収入面もほぼ変わらない条件の求人でした。書類審査をパスし、1次面接を課長さんと1対1で行いました。内容は技術面(特に学生時代の研究について)が多く、その後勤務地についてと言った感じ。感触もよく、1次面接は通過。2次面接へと進みました。

2次面接は人事2名との面接。志望動機、福利厚生など簡単なお話という感じでした。

心がけたこと
1社目で聞かれなかった志望動機や転職理由について、話し方次第では悪口のようになってしまい、マイナスに捉えられかねないので、プラスのイメージを持たれるように注意しました

愚痴っぽい性格の私にはよく注意する必要があったのです(//∇//)

たとえば、
「プロジェクトマネジメント業務が多く、技術面を磨けない」と言ってしまうと、うちでもマネジメントもやってもらう可能性もあるけど、また辞めるのかな、不満に思うのかなと思われてしまいます。
簡単なことですが、「現在はマネジメントをやらせてもらっているが、AやBといった技術に興味があり、そういった技術面も磨きたい。それが現在の職場では無理なので、御社でやらせて頂きたい」という言い方をしたのでは全然感じ方が変わってきます。

3社目

書類は通過。そして、午前休を使って遠方まで赴くも、面接でまさかの展開!

良かれと思ってのことなのでしょうが、部長格の方から1時間ほど説教を食らいました。
現職でそこまでやれてるなら続けたほうがいいんじゃないか?とか、、

大学での研究内容を説明すると、

レベルはよく分かっているが、そのレベルでは足りないんだよなぁ

と、その後、研究所の案内から正式な面接を実施しました。正式な面接には計算科学を担当されている先ほどの部長格の方に課長格や従業員5人ほどと30分ほど実施しましたが、やる意味があったのかなといった感じ。

面接後、エージェントから面接の感触を確認する電話があり、面談の内容をお伝えしました。時間が限られた中でこのような案件を紹介されても困る旨をお伝えしたところ、エージェントから企業側へ問題提起いただけたようです。このような面においてもエージェントを通して良かったと思いました。

結局エージェントを通して転職はしていないのですが、職種を変えても門が狭まらないのは第2新卒世代の特権だと感じました。

そして最終章 自社での異動を試みて成功

今までと同じようにネットの求人を見ていて、自社からも求人が出ていたのです。一応、転職エージェントの方にも確認してみましたが、やはり自社の求人に応募はできないとのこと。

どうやって異動したか

何かできることはないのかと考えました。いったん辞めて受けようかとも思いました。
でも、まずは無職期間を作らないようリスクが低いことから始めました。

やったことは簡単

Ⅰ.募集をかけている部署に近そうな同期Aに相談

Ⅱ.同期Aからより募集部署に近い同期Bに相談

Ⅲ.同期Aと同期Bと一緒に会食し、上司に社内で希望する人材が存在することを伝えてもらう

実のところ、実際に効果があったのかはわからない部分はありますが、
社内面接を実施いただけることになりました。

このあとは会社によっても異なると思いますが、私の場合は転職活動時と同じく、書類選考と面接を経て合格することができました。

これまで自分一人で時間が限られた中で活動してきましたが、書類の内容を友人に確認してもらうということも行いました。

うまく進める秘訣はエージェントはもちろんのこと、友人を頼ることで能率的に進められる

今回の転活を経て、新卒で入る会社の重要性についても知ることになりました。中小企業か大企業かやりたいことによって、好みもあると思いますが、新卒で入った会社が業界では知名度が高かったこともあり、学生時代には書類で落ちいていた会社にも難なく通りました。

学生でやりたいことが決まっていないなら、知名度で選ぶのも一つの策

もちろん技術については調べた上でということになりますが、知名度が高い方が転職しやすいという傾向はあると思いました。知名度と言っても商品や製品だけに関するもではなく、あわよくばオンリーワンの技術やノウハウに関するものがあるとより良いと思います。

私の転職活動についてまとめてみましたが、会社には不満がなく、職種を変えたい方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。在籍している会社から見ても、在籍期間は額に差はあれど、人を育てるために投資しているため、社外に転職されるより、車内で異動してもらった方がいいはずです。

そのほかにもメリットは多くあります。デメリットは人間関係くらいでしょうか。

社内転職の良いところ、悪いところ

ミスマッチの可能性を下げられる

年金等の手続きが要らない

余計な研修や教育を受けなくて良い

文化に慣れるまで早い

合わなければ外を探せば良いのでチャンスが増える

期待値と実力のギャップが少ないかも

金銭的な負担も小さく職を変えられる

転職活動にかかる費用もかさみますが、そのほかに家や車など居住環境が変わるとその額は大きく膨らむことになります

未経験であったとしても新卒と同等の仕事内容とはいかない

会社を変える転職も変わりませんが誰かに迷惑をかけることになるので関係性が悪くなる可能性がある

私も実際に全員と円満とはいっていません